Night Park●●●●●●●●
=======夜草の園

ドリームランドの事3。
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【メリーゴーランドとライオン】
ライオンはTBSテレビの「ケンちゃんシリーズ」のOPに使用された。

ドリームランドが閉園してちょうど1年が経ちました。
最終日は雨でしたが、これを書いている今も、
窓の外は1年前を再現しそうな曇り空です。

最終日の記憶の薄れないうちに、『ドリームランドの事3』
書いてしまわねば、と思いながら1年を経過してしまいましたよ(*_*)。
意図して1年、間をおくとなったら、あまりにも遠い1年ですが・・・。
ほんとにまだついこの間の事のように光景が残っています。



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デジカメを用意し、同じ区内の友人と午後4時頃待ち合わせをしました。
閉園予定は(最終日につき)5時だったかもしれません。
ボクは待ち合わせ時間より先に写真を撮るために
2時頃から園内に入ってました。

入園は無料
・・・客は大入り状態でしたが、無料だからという事でもないのでしょう。
親しんだはずの、地元近所の人々や、
足の遠のいていた人々が
遠い昔の思い出を確認するために訪れたのだと思います。
いよいよ最期となると、あわてて多くの人がやって来るのです。

ボクもその中のひとりです。


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まずはドリームランドの最終形態とも言える
園内の様子をご覧いただきましょう。


正面には「パイラット」が見えます。
(他の遊園地では「バイキング」という名称が一般的でしょうか)
左手は<メガダンス>。
造型やカラーリングが派手です。


画面右に写る植木に、庭園の名残りが感じられる。
中央から手前には、幼児用の遊具の一角が 。


以前は庭園だった所で、かつては銅像噴水がありました。
『ケロヨン』の木馬座の公演もここで行われ、
『ウルトラマン』「撃つな!アラシ/ザラガス登場編」の
<仮想庭園>もここでした 。
その頃の面影はありません。

回転コースター絶叫マシンが日本に上陸し、ブームになり
その後この庭園は、新型マシンの集中する場所となったのです。

 

 

 

 

 

【メガダンス】
中心部よりカニの足のようにシートが伸びていて、上下しながら、回転する 。



振り返ると、来客がくぐる城壁があります。
この上は展望台になってますが、初期には外周列車が走ってました。


 

 

 

 

【リバーアイランド】
パンフレット写真。


手前には幼児用のアトラクションが写ってます。
川下りのような乗り物<リバーアイランド>。


それらが庭園だった頃の写真。
左手奥に<城壁>が見える。人物の後ろにある植木と芝生が
後に<リバーアイランド>に・・・。



同じ場所から見える<ミュージック・エキスプレス
(これも新型絶叫マシン)
音楽に合わせて、コースターがグルグル回るのです。
ここの担当のおじさんがとても人気者であり、
カンカン帽をかぶった 名物おじさんでした 。



閉園後すぐに日本テレビの「ズームイン朝!」で取材があり
ここのおじさんがクローズアップされてました。

おじさんの名前は「ヘイヘイおじさん」。
マシンを操作して流れる音楽に合わせてかけ声をかけるのです。
「ヘーイ、ヘイヘイ、ヘーイヘイ♪」
そのかけ声でお客も大合唱して盛り上がるのでした。


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ヘイヘイおじさん
ドリームランドのアトラクションには専門の担当者がつく事になっていました。
この<ミュージック・エキスプレス>の担当にはヘイヘイおじさんがついていて、
マシンの導入以来ずっとですから・・・、20年もの間
我が子のように接して来たのではないでしょうか。

そういった意味では、かのディズニーランドの場合は、
一つのアトラクションで、専門家を作らないように、
年単位で必ずローテーションを行うそうです。

反対にドリームランドでは、一度担当になると、そのマシンは完全に
担当者の手に任せられ
、それぞれ独自の演出でマシンを操作し、
客を湧かすようなシステムになっていました。

最終日までのニヶ月は、過去数年になかったほどの入場者数で、
マシンは絶え間なくフル可動していたと思われます。
日本テレビ『ズームイン朝』の中で語られたエピソードで・・・

過去20年、一度も故障する事なく、動いていた
<ミュージック・エキスプレス>ですが、最終日をあと数日といった日に
はじめて動かなくなってしまいました。

ボクはこの話を聞くと、まるで閉園する事を哀しんで、
はじめて親のような存在のヘイヘイおじさんに
マシンがたった一度の反抗をしてみせたかのように感じられました。

修理は困難でしたがなんとか治り
残りの日数を、最期の時間まで動き続けたそうです。


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庭園を越えると地下道があり、
その先には昔からの遊戯場が広がってます。


小さくメリーゴーランドが見えます。

そしてこれが接近して見る<メリーゴーランド>。
外国製の二階建てで、後期に導入された
花形アトラクションだと言えます。



このページのトップを飾る写真がこのメリーゴーランドで、
側にはライオンのブロンズ像が立ってます。

その奥に見えるのが、<フリーフォール
これも絶叫マシン・ブームだった頃に導入された新鋭機でした。
お国


【フリーフォール】
90度落下。水平に移行、スライドする。/右はパンフレット写真。


【仕事を終えたワンダーホイール】
大観覧車。揺れるゴンドラは世界でも珍しい。高さも当初は日本一だったとの事。

「ごおおん…ごおおん…」「ギギギギ…」と音をたて、ゆっくりと回る大観覧車。
ワンダーホイールの機械音は一層寂しさを演出していました。
37年休む事なく働き続けた、まさに今、その人生の終焉を迎えようとする
意思を持った生命のようでした・・・。


あとからこんな話を聞きました。

観覧車に乗ろうと長い列ができたので、閉園時間に合わせ集客を打ち切りました。
最後尾の方は、もう他の乗り物はあきらめるしかありません。
(ちなみにボクらは観覧車に乗らず、他を見てまわる事に…)(*↓)
次々と途切れる事なく仕事に勤めていた観覧車でしたが、
客を降ろす所で、 「ドアが開かない」 というハプニングが起きてしまいました。
運転を一時止めて、無事客を降ろしたそうです。

雨の中まだ大勢の他の客を残しながら、とうとう営業を終えざるをえない事に!!!

しかし当然それに納得する人はいませんでした。
観覧車はまた再び、客を乗せ動きはじめたそうです。


ちょっとした反乱?
「ヘイヘイおじさん」の<ミュージック・エキスプレス>といい、
最期の最期にきて、今までになかったようなハプニングがありました。
まるで彼ら/乗り物たちの、無言の訴えのように
ボクには感じられる話でした。

<ワンダーホイール>の足元には幼児用の、かわいい乗り物などがありました。
それらは近年に作られていたので、昔遊んだという記憶はないのです。
その一帯だけ<モクモクランド>と呼ばれ木々に覆われてました。


【モクモクランド】 【キッズコースター】
パンフレット写真から。/筆者は馴染みのない一角でした。

(*)・・・ボクはこの日より一ヶ月前にもここに訪れ、
三十数年ぶりに「揺れるゴンドラ」を味わう事ができました。

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